―「永住30万円」の真相と今後の見通し―
近年、在留資格に関する手数料について、
「永住申請が30万円になるのではないか」
といった情報を目にする機会が増えています。
結論から申し上げると、
いきなりその金額になるわけではありません。
ただし、
手数料の見直し(値上げ)の方向性自体は、ほぼ確実といえます。
本記事では、現在の制度状況と今後の見通しについて、
実務の視点から整理していきます。
■ 現在の手数料(すでに改定済)
まず、現行の手数料は以下のとおりです。
- 在留資格変更許可申請:6,000円
- 在留期間更新許可申請:6,000円
- 永住許可申請:10,000円
これらは直近の改定を経た金額であり、
現時点ではこの水準が適用されています。
■ 今回の制度改正のポイント
今回の制度見直しで重要なのは、
「実際の手数料」ではなく「上限額」が引き上げられる点です。
具体的には、
- 在留資格の変更・更新:最大10万円
- 永住許可申請:最大30万円
まで設定できるようになる予定です。
ただし、ここで注意すべきは、
この金額はあくまで上限であるという点です。
■ 実際の手数料はいくらになるのか
実際に適用される手数料は、
今後、政令により別途定められることになります。
現時点では確定していませんが、実務上の見通しとしては、
- 更新・変更:3万円〜7万円程度
- 永住申請:10万円〜20万円程度
となる可能性が高いと考えられています。
※あくまで現時点での見通しであり、正式決定ではありません。
■ なぜ手数料は引き上げられるのか
背景には、いわゆる「制度の適正化」があります。
これは簡単に言うと、
現在の手数料水準と実務負担のバランスを見直す動きです。
具体的には、
- 申請件数の増加による審査負担の拡大
- 永住審査における調査・確認事項の増加
- 国際的な手数料水準との乖離
といった事情が挙げられます。
現行の手数料は比較的低額であり、
制度維持の観点から見直しが必要とされてきました。
■ 「30万円になる」は誤解
以上を踏まえると、
- 「永住申請が30万円になる」
→ ❌ 誤解 - 「手数料が上がる」
→ ⭕ ほぼ確実
という整理になります。
この違いを理解せずに情報だけが先行すると、
不必要な不安や誤解につながるおそれがあります。
■ 今後の影響と注意点
手数料の見直しは、単なるコストの問題にとどまりません。
例えば、
- 申請のタイミングをどう考えるか
- 永住申請のハードルに対する意識の変化
- 企業における外国人雇用コストへの影響
など、実務上の判断にも影響を及ぼします。
■ まとめ
在留資格の手数料については、
- 上限引き上げの方向性は明確
- ただし、実際の金額は未確定
- 数万円規模への引き上げが現実的
というのが現時点での整理です。
今後の政令や運用の動向によって、
具体的な金額や時期が明らかになりますので、
引き続き最新情報を確認していくことが重要です。
■ 最後に
在留資格制度は、法律だけでなく、
運用や制度設計の変更によって大きく影響を受けます。
「正しい情報を、正しく理解すること」
これが、外国人雇用や各種申請において、
最も重要なポイントです。

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