― 在留資格と業務内容のズレに注意 ―
外国人を採用したものの、
「思っていた業務を任せられない」
「現場がうまく回らない」
こうしたご相談をいただくことがあります。
人手不足の中で、ようやく採用できた人材。
「まずは来てもらおう」という判断になるのは、現場として当然のことだと思います。
しかし、外国人雇用においては一つ重要な前提があります。
在留資格によって従事できる業務は決まっています
外国人は、取得している在留資格の範囲内でしか働くことができません。
つまり、雇用契約の内容や現場の状況よりも、
在留資格の範囲が優先されるということです。
この点の理解が不十分なまま受け入れてしまうと、
採用後に「思ったように働けない」という状況が生まれます。
実際に多い“ズレ”の例
現場でよく見られるのが、以下のようなケースです。
■ 業務内容のズレ
介護職として採用したにもかかわらず、
清掃や周辺業務が中心になってしまうケース
→ 在留資格によっては、補助業務に偏ると本来の活動と評価されない可能性があります
■ 配置のズレ
人手不足により、本来想定していない部署や業務に配置してしまうケース
→ 在留資格ごとに認められている活動内容から外れると、
適法性に問題が生じる可能性があります
■ 業務範囲の拡大
現場判断で徐々に業務を増やしてしまうケース
→ 悪意はなくても、結果的に
許可された範囲を超えてしまうことがあります
多くの場合、“悪気なく”起きています
これらのズレは、意図的に行われているものではなく、
現場の忙しさや人手不足の中で自然に起きてしまうケースがほとんどです。
ただし、そのまま放置すると、
- 業務の見直しや再配置が必要になる
- 入管手続きのやり直しが必要になる
- 現場の混乱や負担増につながる
といった影響が出ることもあります。
採用前の確認で防げるケースがほとんどです
こうしたズレは、採用前の段階で
- 在留資格の種類
- 許可されている業務内容
- 実際に任せたい業務との整合性
を確認しておくことで、防げるものが多くあります。
外国人雇用で本当に大切なこと
外国人雇用は、単に人手を補うものではなく、
- 制度の理解
- 現場での運用
この両方が揃って初めてうまく機能します。
制度だけ理解していても現場で回らず、
現場だけで判断すると制度とズレる。
このバランスをどう取るかが、今後の外国人雇用において重要なポイントになります。
まとめ
採用したのに思ったように働けない――
その原因の多くは、能力ではなく制度とのズレにあります。
だからこそ、
👉 採用前の確認
👉 業務内容の整理
👉 在留資格との整合性
この3つを意識するだけで、
現場は大きく変わります。
最後に
外国人雇用について
「この業務は任せて大丈夫なのか」
「在留資格との関係が分からない」
といったご相談があれば、お気軽にご連絡ください。

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